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*以下、全国農業新聞2015年11月6日版記事より転載

水と養分だけ通す特殊なフィルム使用
アイメック栽培国内外に広げる
島根・出雲市の株式会社農援隊、技術コンサルタント
減農薬可能な画期的システム

【島根】株式会社農援隊(出雲市下古志町、小豆沢斉社長68)はアイメック栽培の技術をコンサルタントし、国内はもとより海外からも注目されている。
アイメック栽培とは、医療メーカーが人工透析に使う膜を応用して開発した細かな穴が空いていた特殊なフィルムを使い、作物と養液を隔離して栽培する技術。
フィルムは水と養分だけを通し、病害発生も少ない減農薬栽培が可能。培土や肥料も極少量で栽培でき、排液もなく環境にもやさしい驚くべき栽培システムだ。
さらに」、水分量を調整して、植物が養液を吸収しにくくするストレスを与えることで、糖度の高いトマトができる。
この技術のコンサルタントを国内で唯一行なっているのが「農援隊」で、国内や中国・ベトナム・タイなど海外にも技術の普及を行なっている。報道で紹介され、導入も増加した。
導入前後の技術習得のため、研修生の受け入れや栽培技術のノウハウから出荷指導、販路開拓や販売促進まで支援する。これまでシステムを導入した経営体で撤退した例は無い。
こうした技術の底辺を広げるため、地元の農林高校でも同栽培技術を勉強している。
小豆沢社長は「農業ができない地域、例えば砂漠などでも農業ができ、安全でおいしい農産物が提供できるようにしたい」「若い人で農業をやりたい人はたくさんいる。新規就農者への支援も引き続き行いたい」と熱く語る。